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組織細胞療法とは

ヒトや動物は本来、骨折や傷、疾患によってダメージを受けた器官を自分で修復する能力を持っています。 組織細胞療法はこの生体が有している再生能力に注目し、健康な細胞から精製された組織細胞剤を使用することにより、ダメージを受けた器官、組織を再生、再活性化します。

一種の再生療法、ミニ臓器移植をイメージしていただくと理解しやすいかもしれません。

現在日本で行われている幹細胞を用いた動物のための再生療法は、動物自身の細胞を採取し、培養後また体内に戻すため麻酔下で行われ、何工程ものステップがあり、動物への精神的、肉体的負担や飼い主様の費用的負担も大きくなります。それに比べ、ドイツの組織細胞療法は健康な細胞から精製された組織細胞剤を皮下注射で投与するので、治療自体は短時間で終わり、動物への負担も大変少なくなっています。

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使用する細胞剤について

各製剤の中には、それぞれの臓器の細胞や臓器の機能をサポートする腺、脈管系、神経系などの細胞が含まれています。

一種類だけ投与する場合もありますが、症状によっては

「心臓の細胞」+「免疫の細胞剤」といったように数種類の細胞剤を組み合わせて投与します

細胞剤の学術的説明
学術

​細胞剤は65年以上の歴史が​あるドイツのVitOrgan社で製造されています。

VitOrgan社より細胞剤について学術的説明が公開されています。​

VitOrganによる生物学的細胞再生ー生物分子療法に焦点をあてるー

 

■細胞の力を目覚めさせる

の言葉と共に、65年以上にわたって唯一無二の治療コンセプトで患者の治療に成功してきました。 それがバイオモレキュラー・Vitオルガン・セラピー(Biomolecular vitOrgan Therapy)です。 分子臓器治療薬は、健康な動物胎児の細胞質から分離した分子成分を投与することにより、疾患臓器や欠陥のある細胞を DNAレベルで調整し、生理学的に正常化させます。 それにより、疾患細胞は再び生合成の能力をフルに発揮できるように再チューニングされます。自己回復のメカニズムが 動き出し、患者は対症療法だけでなく、原因療法によっても治療されることになります。

 

■ブロックするのではなく、調整する

生体分子療法の目的は、患者を全体として治療することであり、患者の疾患の中で、バランスを失ったプロセスを調整し、 正常化することです。 この生理学的な調整によって、細胞間の相互作用はポジティブな影響を受け、細胞は利用可能な代謝能力を最大限に活用する ことができるようになります。 その結果、臓器はもちろんのこと、身体全体が治癒されていきます。

■多様な治療の可能性

ほとんどの疾患は、細胞構造における特定の形態的および分子的変化を伴っています。そこで、健康な動物の胎児器官細胞の 細胞質から抽出した生体分子成分を供給することで、細胞の欠損を補うことが可能となります。その応用範囲は、自己免疫疾患、 自己侵襲性疾患、変性関節・脊椎疾患、アレルギー、脳疾患、老齢疾患、神経疾患、腫瘍など多岐にわたります。 その極めて優れた適合性、寛容性により、Biomolecular vitOrgan Therapyはほとんどすべての患者に適応可能な療法です。

■分子細胞質因子による大変効果の高い療法

イオモレキュラー・Vitオルガンセラピーは、健康なウシ胎児細胞の分子細胞成分である細胞質因子が主成分となっています。 これらの外部から注射によって与えられた誘導性刺激が欠陥のある細胞を調整し、正常化するために使用されます。 細胞はそれにより再び代謝と生合成の能力を十分に発揮することができるようになります。細胞レベルでの調整は、穏やかで ありながら非常に効率的です。

 

■治療の実施

注射用2mlアンプル(im、sc、ic)には、それぞれD7:1ナノグラム/ml、D4:1マイクログラム/mlの成分が 含まれています。 D4 : 1マイクログラム/mlで、分子量30000ダルトンに調整された特定の活性分子器官成分が含まれています。 注射の技術は、通常のim/sc/ic注射のほかに、神経注射の特別な技術を使用して行うこともできます。 また、神経療法、ホメオシニアトリ、メソセラピー、局所浸潤法などの特別な技術も使用します。注射をしない日は、 2mlのアンプルの内容物をSpray Applicatorで粘膜舌下に吸収させるように投与することができます。

■まとめ

治療と効果の原則は、系統発生学的にヒト、他の動物とウシに等しく存在する、治療上有効な調節作用および代謝作用の ある物質を使用することです。適切な分子因子を投与することにより、原理に従ってDNAレベルで患者の自己治癒力が 活性化されます。 心臓は心臓を、腎臓は腎臓を、つまり「臓器は臓器を治す」のです。

■ドイツ製の品質 伝統へのこだわり

vitOrgan社は偉大なビジョンを持つ物理学者、Prof. Dr. med.Teurer(Dr. トイラー教授)によって 1954年に設立され、現在も家族系経営の独立企業です。 同社は、特別なノウハウと開発力を有するため、万全な将来への布石が敷かれています。vitOrgan医薬品グループの製品群は、 ドイツFDAによってヒトおよび動物用医薬品として認可された100以上の登録分子性医薬品で構成されています。これらは、 単独または組み合わせて投与することができます。子会社であるRegena Ney CosmeticsとInnova pharmは、高品質の 栄養補助食品と自然化粧品を提供し、医薬品のポートフォリオを完成させています。 これらの企業は、ドイツという土地に根ざし、本物のドイツクオリティーを提供しています。ここから、国際薬局を通じて 世界的な輸出が行われています。

 

vitOrgan Arzneimittel GmbH Brunnwiesenstr.21 73760 Ostfildern ドイツ

組織細胞療法のメリット

*高い治療成功率。 *副作用がない。 *リスクが低い。 *一般免疫力、抵抗力も刺激され、高まる。 *アレルギー、ウィルス、BSE(牛海綿状脳症)、細菌などの感染の不安がない。 *一般状態も改善するため、ライフクオリティ(生活の質)が高まる。 などの多くの利点を有しています。

組織細胞療法の適応疾患

様々な慢性内科疾患(心疾患、肝不全、腎不全、膵炎など)、老齢疾患、がん、運動器系疾患、免疫疾患、てんかん、腫瘍、貧血、口内炎、アトピー性皮膚炎、アレルギー、 自己免疫疾患、食欲不振、炎症性腸疾患(IBD)、膝蓋骨脱臼、椎間板ヘルニア、白内障、 また不治とされている難病などへの効果も期待出来ます。 全身の抵抗力が高まることで一般状態が大きく改善するため、末期患者の生活の質の維持・改善にも役立ちます。

組織細胞療法の適応動物

犬、猫、エキゾチックアニマル(うさぎ、鳥、ハムスター、その他)
上記は一例で、組織細胞剤は種の特徴を決定づける細胞部位を取り除き精製されているので、どの動物にも投与することができます。

治療の流れ

【WEB問診票のご提出】
ご予約日が決まりましたら、現在の疾患・その症状・投薬の 状況などをWEB上で入力、送信していただきます。 (かかりつけの病院での検査結果等がある場合はご提出 いただきます。)

来院当日はまず問診票を元にカウンセリングを行います。
(問診票を元に事前カンファレンスを行い治療方針は検討しておりますが、より詳しく症状を伺い投与する細胞剤を決定いたします。)

【来院当日】
まず問診票を元にカウンセリングを行います。 (問診票を元に事前カンファレンスを行い治療方針は 検討しておりますが、より詳しく症状を伺い投与する 細胞剤を決定いたします。)

【治療開始】
細胞剤が決定しましたら皮下注射で投与します。 細胞剤は1種類~4種類を混合で打つことが出来ます。

治療の回数とペース

細胞剤治療は、通常週1回の注射を5回続けます。(5回を1クールとします)
状態により週2回になることもあります。

【なぜ5回1クール??】
5回注射を続けることで目的とする効果が得られ、それが継続することが期待できるからです。
しかし細胞剤に対する反応には個体差がありますので、5回投与はあくまでの目安とお考えください。

費用の目安

【小型犬・猫の場合】
細胞1種類につき¥5,500   同日に2種類以上投与する場合は 2種類目以降は¥3,300となります。
【費用の例】   
1種類細胞剤の場合=¥5,500   
3種類細胞剤の場合(¥5,500+¥3,300+¥3,300)=¥12,100      
※上記に加え、初診料、再診料等がかかります。 ​
細胞剤は体の大きさによって投与する量・料金が変わりますので費用は 目安としてお考えください。
カウンセリング時に費用のことについてもお気軽にご相談ください。

組織細胞療法Q&A

Q.副作用やアレルギー反応がないの?

当院で使用している組織細胞剤は、ドイツでの厳しい安全性試験をクリアしたものであり、副作用やアレルギー反応の心配はありません。

Q.即効性はあるの?

個体差があります。 1度目の注射で効果が現れることもありますし、2,3回目、または1クール終了後に効果が出ることもあります。

Q. 当日は絶食など準備は必要?

食事の制限は必要ありません。いつもと同じ生活を送ってください。
​治療後の食事の制限もありません。

Q. 注射後に注意することはある?

ごく稀に注射後に疲れた様子など見せることもありますが、翌日には回復しますので、特に注意、心配するようなことはありません。  

今の薬や治療と併用して大丈夫?

大丈夫です。 他の治療方法との併用による相乗効果も期待出来ます。 化学療法、放射線療法、さらには漢方療法、温熱療法などの様々な治療法との併用で効果を上げている症例があります。また、他の療法による副作用の軽減といった効果も期待出来ます。

 Q. 痛みや注射した後の違和感は?

特にありません。

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